必要な人のところにいつのまにかやってくる赤いペン。
役目が終わると、いつのまにかどこかへ行ってしまう。
世の中の人も出来事も全て、そんな面があるのかもしれない。
赤いペンほどシンプルでないだけで。
文がうまくてぐんぐん引き込まれる。
と思ったら、著者は高校の国語の先生。さすがね。
一遍ずつも通しても、謎解きが面白く、結末も良い。
最初のエピソードや表紙がちょっとホラーなのは子供心をひきつけるためかしら。
この本もキーワードは「思い出せ」
『赤いペン』
澤井美穂(著)中島梨絵(イラスト)フレーベル館 2015/2/7
第16回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品