『君の名は。』
『君の名は。』
新海誠 (監督, 原著, 脚本) 神木隆之介,上白石萌音 (出演) 2016/8/26公開
2017/7/26 Blu-ray&DVD 発売
今更ながら、今更だからの『君の名は。』です。
今更ならば、多少ネタバレして書いてもいいかなーと思いまして。
個人的見解・感想である上、微妙にネタバレありますので、それでもいい方はこの先ご覧ください。
この映画も日本アニメに欠かせない愛と勇気と希望に満ち溢れていますね!
素晴らしい。すきだ!
若い世代は、高校生の主人公たちに感情移入して、全編をわくわくしながら見て、運命の人はいるのだと感じることでしょう。
愛と勇気と夢と希望、いろいろな素敵なものがキラキラしているこの映画、未見の若い世代の方々には、心からお勧めしたい。
私は、一部、精神年齢11歳で成長が止まっているので、心から全力であの映画を楽しみ、憧れの感情を持ちました。11歳の部分では、ね。
でも、実年齢の私にとってのあの映画の主人公は、三葉の父親の、宮水俊樹なのです。
右端のスーツのおじさまね。
↓
都会の男子高校生と田舎の女子高校生が、入れ替わってのコメディな展開も、二人の友情や絆も、危機に立ち向かう姿も、とても素敵なんだけど、二回目に見たときに、私は気づきました。全てはお父様の活躍のための伏線なのだと。
お父様の活躍、といっても、映画の中では、ほとんど描かれていません。
三葉が最後に村役場の父のところへ行った時と、あとは新聞記事など後日の様子から、ああ活躍したのねと推測するにとどまるのですが。
村役場で三葉が父親をどうやって説得したかが描かれていない、と言う人もいましたが、私が思うには、三葉はあの映画以上には一言も発していないのですよ!(そのはず)
お父さんは、娘を見て、ただ、思い出したんです。
自分と妻の若かりし日々のことを。
汚職だ癒着だと陰口をたたかれているおじさんでも、
ピュアな心を思い出せるんです!
夢を見るのは、若い人たち。
でも、若さだけではどうにも出来ないことがある。
それが出来るのが、大人です。
大人だからこそ出来ること、大人にしか出来ないことが、あります。
このお話だって、宮水村長がいなかったら、お話にならないじゃないですか。
登場人物紹介とか、解説とか、だいたいどこでも無視されていますけど。
子供達が主役のこの映画の中で、大人である宮水村長こそが、要です。
子供側が光なら、大人は影。でも影こそが大事なんです。
宮水俊樹さんの活躍に励まされる大人がいてもいいんじゃないかと思いますよ。
このお話は、ただの高校生のSF的ラブストーリーではないと思うんです。
表の展開の裏に隠された、時の流れ、伝統、縁、記憶と感情の不思議など、
人智を超えたはるかな存在を、この映画から感じてみて欲しい。
自分にも奇跡は起きているのかもしれない、と、思い当たることがあるかも。
そして、あなただからこそできることがあることに、気づいてほしい。
それはもう、老若男女を問いません。
興味があって、迷っている人がいたら、私はお勧めします。
若い人も、大人も、きっと、楽しめると思いますよ。
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本日のBGM: 【君の名は。】RADWIMPS サウンドトラック Mix【1時間】
作業用BGMにおすすめ。飽きません。(ピアノだけのは私はすぐ飽きた)
絵は、夢いっぱいの甘め二次創作系でほほえましい。
数ヶ所CMが入りますが、無料でこれだけ楽しめちゃうってすごいですね。
43:36からの『前前前世』がエモーショナルで素晴らしい。
オリジナルと別の味があり素敵なのが、こちら、粉ミルクさん。
アコギ一本の演奏と澄んだ声とが相まって、心に響きます。