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児童文学 ときどき アイドル

『チェロの木』

 

チェロの木

いせ ひでこ 偕成社 2013/3

 

おじいさんは、森の木を育てる仕事をしていました。

お父さんは、バイオリンやチェロを作る仕事をしていました。

チェロの音色に惹かれた主人公が選んだ道とは。

 

「絵本」 ですが、大人も楽しめる「詩画集」と言ってもいいかも。

どの絵も、額縁に入れて飾りたいような美しい水彩画です。

表紙だけでも、力強さが伝わるのではないでしょうか。

 

この本では、絵と言葉から「音」や「音楽」をも感じることができます。

作者のいせ氏は、画家で絵本作家。13歳からチェロを弾き続けているそうです。 

 

木、森、時の流れ。人、楽器、音楽。 

 

子供だけでなく、大人にもぜひ読んでいただきたい本です。

絵を好きな人にも、詩を好きな人にも、音楽を好きな人にも。

読み終わった時ふわぁっと感じる悠久の感覚を味わってください。

 

私はとてもあたたかい気持ちになって、

主人公の部屋の壁にかかる絵の中に自分がいるような気がしてしまいました。

向こう側が現実で、自分がただの絵のような・・・。

 

クリスマスに似合う一冊を選ぶなら、今年の私なら、この本です。