『ペンネームは夏目リュウ!~キミも物語が書ける~』
小学生向けの、物語の作り方マニュアル。
小学校5年生の宏樹が物語を書く、という物語仕立てになっている。
軽く読みやすい文章と展開で、一話終わるごとに、ミニミニ創作講座がついていて、物語が進むにつれ、創作講座もステップアップ。チャート方式で、どんな分野が向いているか診断できるページもある。
小説を書くことに興味のある子供なら、この本は大いに楽しめるだろう。
頭の中で空想しているだけだった子が、実際に書き始めることができそう。
この本を読んだたくさんの子供達が物語を書き始め、いつか、プロの作家さんが生まれるかもしれない。
小説でなくても、物語作りのノウハウを抑えておけば、漫画、ゲーム、アニメ、どんなことにも応用できるはず。
子供達の個性の数だけある可能性の広がりを思うと、ワクワクする。
日本児童文学者協会さん、いい仕事していますな~。
文・濱野京子 絵・サクマメイ 編・日本児童文学者協会 くもん出版 2008/2/23
大人の見方と感想をちょっとだけ。
「物語の作り方」と「小説の書き方」は別物なんだなぁと改めて思った。
これはこれで役立ちそうな良い実用書なのだけれど、ノウハウ本に頼らずに創作を始めるような、型破りで底力のある、才能溢れる作家志望さんがいるといいなぁ。とも思います。