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児童文学 ときどき アイドル

『アヤカシ薬局閉店セール』

アヤカシ薬局閉店セール

 伊藤充子 作 いづのかじ 絵 偕成社 2010/11

 

× アヤカシ=ばけもの

○ アカシヤ=黄色いきれいな花が咲く木 

 

さくらさんの薬局の正しい名前は、「アカシヤ薬局」です。

しかし、招き猫フクノ介が書いたチラシは「アヤカシ薬局」。 

そのチラシが風に舞い上がり飛び散ってから、

さくらさんの薬局には次々とアヤカシたちが薬を買いにやってきます。

 
さくらさんは、お金にしっかり、気性はさっぱり、時々ちゃっかりしたおばあさん。

現代の商店街でのお話で、ドラッグストアやバイクも登場し、アヤカシたちの個性も現代的になっています。

 

そんなさくらさんとアヤカシたちのお話が8編。

全部のお話が少しずつつながり、最後にすてきな結末が待っています。

怖さ、可笑しさ、優しさ、悲しさ、温かさ、寂しさ、爽快さ・・・。

この一冊の中で、いろいろな感情が味わえるはず。

そして、きっと、大満足なラストシーン。読んで楽しく心地よい本です。

  
作者の伊藤さんは、故安房直子さんに師事されたそうです。なるほどなるほど。

意外性のある展開は、安房直子さん作品の味わいを継承しているかのようです。

 

大人が読むと、強くて颯爽としていて自由な、主人公さくらさんの個性も、楽しめることでしょう。

児童文学は、子供の主人公が多いけれど、おばあさんが主人公だとお話の幅が広がりますね。子供よりもできることが多いから

 

どんどん読める本なので、何も考えず、風になったつもりで楽しんでくださいね。

 

安房直子さんの本>

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