in a Million

児童文学紹介と日記のブログ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

良いお年を!

今年のエントリーは今日でおしまいです。 ブログを始めた4月から今日まで、毎週火曜日に更新し続けることができました。 このブログを訪れてくださったみなさん、本当にありがとうございました。 本を紹介するなら、書評サイトとか絵本サイトとか、専門のサ…

『チェロの木』

チェロの木 いせ ひでこ 偕成社 2013/3 おじいさんは、森の木を育てる仕事をしていました。 お父さんは、バイオリンやチェロを作る仕事をしていました。 チェロの音色に惹かれた主人公が選んだ道とは。 チェロの木 作者:いせ ひでこ 発売日: 2013/03/06 メデ…

『にじとそらのつくりかた』

にじとそらのつくりかた かとうじゅんこ 作 広瀬弦 絵 理論社 1999/3 主人公は、「小さな女の子」。 ぶつかった鏡を通り抜けた先は、見たことのない野原だった!たんぽぽの咲く野原では、鬼たちが酒盛りの真っ最中。元の世界に帰る方法を探すために、女の子…

『トーキョー・クロスロード』

トーキョー・クロスロード 濱野京子 ポプラ社 2008/11 第25回坪田譲治文学賞受賞 2008年当時は最先端だったであろう小道具が、時を経るにつれ古臭くなっているのが残念なのだけれど、描かれている物語は、高校生の恋愛の普遍的要素が網羅されているのではな…

『雲をつかむ少女』

雲をつかむ少女 藤野恵美 講談社 2015/03/19 生まれたときからインターネットが当たり前に存在していた世代を「デジタルネイティブ」と言うそうです。 デジタルネイティブ、中学二年生の結衣が、この本の最初の主人公。 SNS、動画サイト、ゲーム、ネットアイ…

『ルイジアナの青い空』

ルイジアナの青い空 キンバリー・ウィリス・ホルトKimberly Willis Holt 河野万里子 訳 白水社 2007/09 この本に☆をつけるとしたら、私なら5つ、満点です。 これは、今年(2017年)アメリカで映像化されたもののタイトルの部分です。 夕暮れののどかな平原…

『くすのきだんちは10かいだて』他くすのきだんちシリーズ

『くすのきだんちは10かいだて』 『くすのきだんちへおひっこし』 武鹿悦子 作 末崎茂樹 絵 ひかりのくに 2007/2 2008/6 みんな大好きな『ぐりとぐら』シリーズの絵本が発行されて、今年で50年です。 新しいような気がする『14ひき』シリーズでも30年。 …

弱小ブログの裏側を公開(アクセス解析)

今年4月にスタートし、現在登録読者数19名様のこの児童書紹介ブログ。 今日、2000アクセスを達成しました。ありがとうございます! 1000アクセスの時は、読書感想文の書き方を記事にしました。 今回は、アクセス解析を公開してみたいと思います。 1.アクセ…

『願いがかなうふしぎな日記』

願いがかなうふしぎな日記 本田有明 作 PHP研究所 2012/8/22 光平は、おばあちゃんから、書いた望みは叶うという日記帳をもらう。半信半疑で書いてみると、望みはなんだか叶っていくようだ。 自分のための望み、ひとのための願い、なかなか叶わない望み。…

『月は、ぼくの友だち』

月は、ぼくの友だち ナタリー・バビット 作 こだまともこ 訳 評論社 2016/6/30 主人公ジョー・カジミールは、月を見るのが大好きな12歳の少年。 科学者になる夢を持っているけれど、まだ誰にも話したことがない。 夏休みに訪ねたおばさんの住む街で、億万長…

『美乃里の夏』

美乃里の夏 藤巻 吏絵 作 長新太 画 福音館書店 2004/7/15 五年生の美乃里の最悪の日から、この物語は始まります。 夏休みも近いある日のこと。 美乃里は、気づかなければよかったことに気づいてしまいます。 自分の仲良しの友だちと、自分の好きな男の子が…

『君の名は。』

『君の名は。』 新海誠 (監督, 原著, 脚本) 神木隆之介,上白石萌音 (出演) 2016/8/26公開 2017/7/26 Blu-ray&DVD 発売 今更ながら、今更だからの『君の名は。』です。 今更ならば、多少ネタバレして書いてもいいかなーと思いまして。 個人的見解・感想である…

『アヤカシ薬局閉店セール』

アヤカシ薬局閉店セール 伊藤充子 作 いづのかじ 絵 偕成社 2010/11 × アヤカシ=ばけもの ○ アカシヤ=黄色いきれいな花が咲く木 さくらさんの薬局の正しい名前は、「アカシヤ薬局」です。 しかし、招き猫フクノ介が書いたチラシは「アヤカシ薬局」。 その…

『イングリッシュローズの庭で』

イングリッシュローズの庭で ミシェル・マゴリアン 作 小山尚子 訳 徳間書店 1998/6/30 美しい表紙に包まれた、秘密めいた青春小説の本です。 17歳のローズは、姉のダイアナと二人で戦禍のロンドンを離れ、海辺のコテージ「千鳥荘」に疎開してきた。194…

完成報告

完成~!しました~! 9月末日消印有効だから、べつに28日とか29日に仕上がったとしても全然問題なかったのですが、このブログは火曜日更新って自分で決めているので、今日26日の記事に間に合うように完成させようと、かなりがんばりました。 でも、ぎりぎり…

現状46.5枚と予定

なまけないでさっさと仕上げられるように、まぁ自分のために公開しておくことに。 規定が50~60枚、現在46.5枚、もうすぐお話のラストシーン。 最後まで書き終えたら、細かいところをチェックする。 ・小三にわかる言葉か ・表記の統一を点検。置換…

子供の頃好きだった本が絶版でもデジタルで読めるかも

よく行く図書館の児童書コーナーには「こわい話(=おばけ・怪談)」「ミステリー」の書架はあるのですが、「SF」用の書架はないのです。うちの市の図書館だけかなぁ。 私が子供の頃は、宇宙とか地底世界とか時間旅行とか、そんなお話をわくわくしながら読…

賞に応募してみようかと

文学賞に応募してみようかな~と思い立ったのは去年の夏ごろでした。 初めて応募したのは、「日産 童話と絵本のグランプリ」。 原稿用紙5~10枚の童話なので、すぐに書けそうなんですが、これがなかなか。 一ヶ月以上、あーでもないこーでもないと考えて…

『ちひろと歩く信州』

『ちひろと歩く信州』 安曇野ちひろ美術館・編 新日本出版社 2017/4/15 画家いわさきちひろさんの絵がふんだんに使われた、信州ガイドブックです。 いわさきちひろさんは、1918年(大正7年)生まれの画家。 信州は、ちひろさんと縁の深い地方です。 ご両親の…

とにかく仕上げる!読書感想文の書き方

本を読んでも「感想、何も思い浮かばない」子も、わりと多いみたいです。 うちの子もそうだったから、手伝うのにも苦労しました。 苦労の中で悟ったことは。 感想文はうまく書かなくていい。 (感想文はうまく書かせようと思わなくていい) ということ。 こ…

『マキの廃墟伝説 ホーンテッド・シティー物語』

『マキの廃墟伝説 ホーンテッド・シティー物語』 山中恒・著 スカイエマ・イラスト 理論社 2007/6 あたたかい人情味のあるストーリー、わくわくエンタテイメント作品。 不思議+ちょっと怖い+謎解き+人情=最強の児童向け小説かも。 作者の山中恒さんは、…

特撮ヒーローもアニメヒロインも、戦う。

日本アニメファンの海外の友人が、東日本大震災直後、とても心配してくれた。 私は返信の中にこんな言葉を書いた。 日本アニメを見て育っていれば、 愛と、勇気と、希望を、どんな時でも忘れないよ! 日本アニメファンの友人は、大真面目に納得してくれた。 …

『妖精ピリリとの三日間』

妖精ピリリとの三日間 西美音・著 山口みねやす・絵 岩崎書店 2009/10/30 第26回福島正実記念SF童話賞大賞受賞作品 虫が好きなサヤコは、キラキラ光る大きなセミを見つけて、連れて帰る。 サヤコはそのセミに、ピリリ、と名づける。 ピリリは、他の人にはセ…

『ケンスケの王国』

『ケンスケの王国』 マイケル・モーパーゴ作 佐藤見果夢・訳 評論社 2002/9/20 イギリス「子供の本賞」受賞作品(2000年) 無人島に流れ着いた、一人の少年、マイケル。 無人島だと思ったら、一人だけ住人がいた。ベルトに刀をさした老人。 この物語は、マイ…

『パンプキン・ロード』

『パンプキン・ロード』 森島いずみ・作 狩野富貴子・絵 学研ティーンズ文学館 2013/2/26 第20回小川未明文学賞大賞受賞作品 川のハヤ、ゲンゴロウ、雑木林の鳥やセミ、部屋の中を飛ぶホタル、 菜園にホースで水まきする時にできる小さな虹、星空。 キラキラ…

『ねこたち町』

『ねこたち町』 わしおとしこ・文 藤本四郎・絵 アリス館 2001/7/10 アイスクリームを売る猫、楽器を弾く猫、ペンキで看板を描く猫、車椅子の猫。 カラフルで個性的な猫たちでいっぱいの、にぎやかな表紙。 それは、ねこたち町の様子。 ねこたち町には、ねこ…

『放課後の音符』

『放課後の音符(キイノート)』 山田詠美 新潮文庫 1995/3/1 表紙画像をあげておいてなんですが、これは私が持っている本ではないんです。 アマゾンのリンク作成がこれしかないだけで。 こっちの方が私のこの本のイメージです。この表紙の本、今も持ってる…

『キキとジジ 魔女の宅急便〈特別編その2〉』

『キキとジジ 魔女の宅急便〈特別編その2〉』 角野栄子・作 佐竹美保・画 福音館書店 2017/5/25 魔女の宅急便といえば、ジブリ映画を思い浮かべる方は多いと思う。 児童書としての魔女の宅急便シリーズは、1985年に1巻が出版され、キキが成長して、大人にな…

『ヘヴンリープレイス』

『ヘヴンリープレイス』 濱野京子 作 猫野ぺすか 絵 ポプラ社 夏休みに引越しをした六年生の和希は、新しい街を自転車で探索中に、年下の少年に出会う。彼をきっかけに和希が知り合った人たちは、学校や社会からちょっとはみ出した子供と大人だった。今まで…

このブログについて(説明)

意 味 in a Millionというのがこのブログのタイトルです。 最高の、とか、素晴らしい、という意味。 最高の、素晴らしい本を紹介したいな、っていう気持ち。 対象学年 何年生の頃に読むべき児童書、という定番なら、他のブログおすすめです。 私は教育関係者…